ツールの選び方
Codexとは?ChatGPTを使っている人が最初に知っておきたいこと
Codexは、ファイルやコードを読み、変更し、動作を確かめる作業を任せるためのAIです。まずは、自分で結果を確認できる小さなツールを一つ作ってみましょう。ChatGPTとの使い分けから、作業場所の選び方、完成の確認方法まで説明します。

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KEY TAKEAWAYS
この記事の要点
Codexは何をするもの?
ファイルやコードを読み、変更し、実行して確かめる作業を任せるためのAIです。説明を受け取るだけでなく、動くものを作る場面で使います。
ChatGPTでは作業できない?
ChatGPTでも作業できます。現在のChatGPTにはWorkもあり、資料作成や分析を任せられます。作りたいものに合わせて選びます。
最初に何を任せればよい?
結果を自分で確認できる小さな仕事から始めます。たとえば、架空データを集計するツールを作り、完成ファイルと動作を確認するところまで試します。
Codexを始めるなら、まず「何を聞こうか」より「何を完成させようか」を決めると使い道が見えてきます。
たとえば、毎回手で数えている申請件数を集計する小さなツールを作る。社内の確認表なら、確認済みの項目を選ぶと残りが分かる画面にする。最初から大きなシステムを作る必要はありません。
ただし、ChatGPTは会話だけ、Codexは作業だけ、と分けると今の製品とは合いません。名前の違いだけで選ばず、どんな成果物を、どこで作るのかを整理しておきましょう。
ChatGPTとCodexの違いは、回答できるかどうかではない
OpenAIの公式案内では、ChatGPTのChatは会話、Workは調査・分析や資料などの制作、Codexはコードや開発ツールを使うソフトウェア開発という使い分けが示されています。デスクトップアプリでは製品選択からCodexを選ぶ案内になっています。OpenAI公式クイックスタート
ですから、会議資料を一回作りたいだけなら、必ずCodexを使う必要はありません。一方、毎回同じ形式で資料を作るための仕組みや、ブラウザで動く業務用の画面を作りたいなら、Codexを試す理由があります。
最初からすべての仕事を移す必要はありません。普段の仕事を一つ取り出し、その場で成果物が必要なのか、繰り返し使う道具が必要なのかを整理すると、使い分けを考えやすくなります。
Codexに渡すのは質問だけでなく、作業の材料
CodexのCLIでは、手元のファイルを調べ、変更し、パソコンにあるツールを実行する使い方が公式に案内されています。CLIは、文字で操作するターミナルから使う入口のことです。アプリから使い始める人が、最初に覚える必要はありません。OpenAI公式:Codex CLI
ここで変わるのは、AIへの仕事の渡し方です。「集計方法を教えて」で止めず、「この形式を読み取り、この条件で集計し、結果をこの名前で保存するところまで」と依頼します。
たとえば、説明用に三つの商品名と個数を用意し、商品ごとの合計を出す練習をします。実在の顧客情報や売上は不要です。正解を自分で計算できる程度の材料なら、AIが作った処理を確かめやすくなります。
依頼するときには、元データ、作りたいもの、確認方法をそろえます。どのファイルを読めばよいか分からない状態で「いつもの集計を」と言っても、AIは会社の事情まで知っているわけではありません。
まず、作業する場所を選ぶ
ブラウザに資料を添付する操作と、パソコンのフォルダを作業場所にする操作は、同じではありません。
公式の説明では、ChatGPTのプロジェクトはアップロードした資料などを共有する場所であり、それだけでパソコンのフォルダへ直接アクセスするものではありません。ローカルプロジェクトは、手元のフォルダを扱うためのものです。OpenAI公式:Projects and chats
最初は「AI練習」などの空のフォルダを一つ作り、その中だけで試すと理解しやすいです。普段の書類が入った大きなフォルダを、まとめて渡す必要はありません。
仕事が終わったら、そのフォルダを自分で開いてみます。説明だけが返ってきたのか、ファイルが保存されたのか。ここを区別できるようになることが、初回の目標です。
許可した範囲と、頼んだ範囲を混同しない
AIがファイルを変更できるようになると、便利さと一緒に確認する対象も変わります。読むだけのつもりだったのに書き換えた、ということが起きないように、依頼文でも作業の範囲を明示します。
Codexの権限設定では、作業場所の中でできることと、それを越える際の確認が区別されています。公式の「Ask for approval」でも、作業場所内の読み書きや通常のローカルコマンドは可能です。「すべての変更を一回ずつ聞く設定」とは限りません。OpenAI公式:Permissions
最初の依頼なら、「まず現在のファイルを確認して、何を作るか説明してください。まだ変更しないでください」と伝えられます。説明を見てから制作を頼めば、自分の想定とのずれを小さい段階で見つけられます。
ただし、文章で禁止事項を書くだけでアクセス制御が完成するわけではありません。会社の本番データを扱う段階では、管理者と相談し、実際の権限も合わせる必要があります。
「完成しました」の後に何を見るか
AIの返答が丁寧でも、仕事が完了しているとは限りません。完成を確かめる際は、次の三つを分けて確認すると整理しやすくなります。
一つ目は、成果物が存在することです。保存先とファイル名を示してもらい、自分でも開きます。二つ目は、お願いした条件で動くこと。三つ目は、次に使う人が扱えることです。
集計ツールなら、正常な例だけでなく、空の入力や数値でない入力でどうなるかも見ます。これは高度なプログラミングの話ではありません。仕事で困る入力を先に挙げる作業です。
「自分で全部のコードを読めないから使えない」と考える必要はありません。ただ、コードを読めないことと、結果を確かめなくてよいことは別です。分かる入力と期待する結果を用意して、AIにもその条件で検査させます。
最初の成果物は、次の担当者が開ける形にする
小さな道具ができたら、「使い方も同じフォルダに残してください」と追加します。起動するファイル、入力の形式、結果の見方、まだ対応していないこと。この四つがあれば、翌日また使うときに迷いにくくなります。
会話の途中にだけ大事な説明が残っていると、次に使う人が必要な情報を見つけにくくなります。完成したファイルと説明書を一緒に残せば、使い方を確認しながら仕事を引き継げます。
最初から社外へ公開する必要もありません。自分の環境で動かして、使い道と限界を確認する。その後で共有方法や運用を考える順番で十分です。
Codexを知るための最初の一歩は、機能を全部覚えることではありません。「これを作って」と頼み、できたものを開き、一か所直して、保存する。まずはその一周を、自分が理解できる仕事で経験してみてください。
CodexとChatGPTの使い分けは、OpenAI公式クイックスタートを参照しています。各サービスの仕様・料金・利用条件は変更されることがあります。実際の業務でご判断いただく際は、各提供元の最新の公式情報をご確認ください。
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